蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気 アジア スリランカ鉄道 1-1

Sri Lanka    Sri Lanka Railways
スリランカ   スリランカ鉄道   1-1

2016年1月〜2月に初めての訪問です。ドイツのツアーに参加しての撮影です。羽田からタイ航
空でバンコク乗換でスリランカのコロンボに入りました。真夜中0時過ぎの到着です。
スリランカは北海道の80%程度の島国で、鉄道は約1500kmあります。ゲージはインド国鉄と同
じ1676mmの広軌です。しかし、車両の幅は日本とあまり変わらないようになので、正面から車
両を見ると「ガニまた」の感じです。今回、Coastal Line(全長158km)の一部区間で半日、Main
Line(全長292km)の全線で7日間の撮影を楽しみました。列車は、古い客車と貨車の混合列車のチ
ャーターです。撮影1日目は、午前にコロンボにある車両工場と機関庫を訪問、午後にCoastal
Lineで撮影を行い、夜には機関庫で夜撮を行いました。ここでは撮影1日目の画像を掲載します。

海外蒸気に戻る      表紙に戻る

  
車両工場(Railway workshop)です。 コロンボの南方Rathmalanaにあります。あまり見るべ
きものがありません。入れ替え作業中のDLです。
     

  


  
工場の片隅に、400mmゲージ程度のSLが保存されていました。路線はほとんどありません。少
し調べてみる必要がありそうです。スリランカには、過去に762mmの鉄道もあったとの事です
が、今は廃止もしくは1676mmに改軌され、残っていません。車両も見当たりませんでした。

  


  


  


  
  客車も保存されています。

  
次に機関庫に移動です。機関庫はコロンボの東部Dematagobeにあります。スリランカの鉄道は
すべて非電化ですので、DLとDCの基地です。SLは3両が動態保存されており、きれいに手入れ
されています。今回、213号機、340号機をチャーターしました。いずれも2C0テンダー付の軸
配置です。なかなか好ましいスタイルです。213号機はVulcan Foundry、1922年製です。

  
340号機はR Stephenson、1945年製です。

  
251号機はBeyer Peacock、1928年製です。今回は、これは動かしませんでした。これらの機
関車は、時折、観光用客車を牽いてCoastal Lineを走るようです。

  


  


  
  DLです。

  
  隣では、入れ替えDLが仕事中です。ロッドが好ましいです。

  
機関庫の傍らにある本線ではひきりなしに列車が通過します。動力集中型のDCです。

  
気温35℃で冷房なしの車両なので、このように乗るのが普通のようです。インドと同じ乗り方で
すね。ちなみに、3等、2等、1等車があり、1等車には空調がついています。しかし1等車を連
結している列車はあまり見かけませんでした。少し豪華な観光用客車を併結している定期列車もあ
ります。この客車の切符は旅行業者が発売し、食事などがついているそうです。1〜3等車の切符
は鉄道で購入します。

  
午後になって、いよいよ、Phot Run bysの開始です。日本語ではフォトランなどと言われていま
すが、決まった訳語はなさそうです。チャーター列車に乗って移動し、撮影ポイントで列車から降
り、列車をバックさせます。撮影の準備ができたところで、列車を力行させ、私たちの前を通過さ
せます。この間に私たちは撮影します。その後、また列車に乗り、次の撮影ポイントまで移動しま
す。こんな動作を1日に10回以上繰り返す遊びです。今回、日本、ドイツ、イギリス、スイス、
オランダ、フランス、オーストリアなどから約40人が参加しました。顔ぶれは見知った顔がほとん
どです。この趣味で世界を回る人はあまり多くないのかもしれません。日本人では、今では50人程
度しかいないかも。参加者人数が多いので撮影位置取りに苦労するように思えますが、線路内立ち
入り自由、多くの参加者は脚立持参なので、位置取りに困ることはほとんどなかったです。俯瞰撮
影では散開しますので問題無く、このような場所では線路傍に固守する人もいません。

  
  Colombo Madarana駅です。これからCoastal Lineに入ります。

  


  


  
バスで次の撮影ポイントに移動し、チャーター列車を待ちます。Kollpitiya駅付近です。複線で
左側通行です。私たちは上り本線上でカメラを構えています。列車密度が高く、本命のチャータ
ー列車の前に定期列車が2本も入りました。その定期列車1本目。

  
  定期列車2本目は、DLの客車列車です。

  
やっと、本命のチャーター列車が来ました。左側はインド洋です。後方にはコロンボ港のクレ
ーンが林立しています。港建設の債務を返せず、中国に乗っ取られた港なのかな?

  
かなりの頻度で定期列車が通過します。その合間にチャーター列車を入れ、Phot Run bysを行
うのは大変そうです。

  
Mount Lavinia駅付近。今度はリゾートホテル「Mount Lavinia Hotel」のベランダを借りて
の撮影です。

  
  

  
Maunt Lavinia駅。くもり空で、インド洋に沈む夕日を見ることはできませんでした。

  
  これで昼の撮影終了です。これ以降、夕日が見えないままに夕暮れになってしまった。
  

  
  また機関庫に戻り、夜撮です。

  


  
  これで1日目の撮影の終了です。1-2に続く。

スリランカ スリランカ鉄道
  画像:1-1=, 1-2=, 1-3=, 1-4=, 1-5=, 1-6=, 1-7=, 1-8=
  ビデオ:
   その1:1=, 2=, 3=, 4=, 5=, 6=

この前は、インド デリー近郊のインド国鉄(1=)です。
この次は、パキスタン パキスタン国鉄(1-1=)です。

海外蒸気に戻る      表紙に戻る