蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気 ヨーロッパ イギリス グレートブリテン15

UK     The Great Britain 15(GB15)  
イギリス   イベント「グレート ブリテン 15」 2-1

2023年4月の訪問で2回目です。1回目はGB12の撮影で2019年4月〜5月の訪問です。今回
のSL撮影旅行では、GB15をメインに、保存鉄道であるThe Gloucestershire Warwickshire
Railway (GWSR)
(=)、The Mid Hants Railway The Watercress Line(MHR)(=)、
Dartmouth Steam Railway(=)そしてFfestiniog Railway(=)にも訪問した。これらは
全てレンタカーで周り、2週間で約5,000kmの移動だった。

羽田空港からロンドン・ヒースロー空港へ直行便で向かったが、ウクライナ戦争の影響でロシ
ア上空を避けて昔の北回り航路(但し、アンカレッジ中継は無し)となり、2時間以上も長い飛
行となった。でも一面の雪と氷で覆われたグリーンランドを見られたのはよかった。

GB15列車は、The Raiway Touring Company(RYTC)が毎年企画しており、乗り鉄を顧客にして
います。内容は、イギリスで保存されているの蒸気機関車と豪華客車を9日間にわたってグレ
ート・ブリテン島の国鉄線を縦横に走らせるのです。乗客たちは、列車内で朝昼夕食を楽しみ
ながらイギリスの風景を 眺め、夜は観光地のホテルに泊まります。私たちは、この列車を9日
間追いかけ撮影した。(内1日は運休なので、正確には8日間)。この列車の速度は60マイル
(96km)/時程度と非常に早く、一方追いかけ車の速度は高速道路で70マイル(112km)/時。
一般道路で60マイル/時以下なので、車での追いかけ困難です。しかし、主要駅での長時間停
車を利用して追い抜けるので撮影は4回/日程度可能です。牽引機関車は、少し地味な44932、
45596、46115、45690の4種でした。GB12の時のFlying ScotsmanやUnion of South
Africaような有名な機関車の出場はありませんでした。これは少し残念だった。

この列車の運行経路は数カ月前には発表されますが、直前になっての変更も多く、最終確定は
運転の数日前だった。また、ダイヤは直前まで公開されず、確定は運転当日だった。このため
撮影にはかなりの柔軟性が求められました。この撮影に役立ったものが、3点あります。

1. Railfan Atlas
いわゆる「お立ち台通信」の世界版です。

2. Google MapとOpen Railway Map
この地図の航空写真が撮影ポイントの選定に役立った。しかし、鉄道路線や駅名の表示が貧弱
すぎて線路を探すのが大変です。一方、鉄道地図で役立ったのは「Open Railway Map」です。
これは世界中の鉄道路線が正確に網羅されています。日本を参照するとその良さがわかります。
現役路線に加え、廃線、工場引き込み線、工事中路線なども載ってます。しかし、全てを網羅
できてはいないようです。

3. Real Time Trains
イギリスの全ての列車の運行状況をリアルタイムに追跡できます。GB15も追跡でき、所定の
ダイヤに対する遅延早発状況、目的地到着の予想時刻がわかります。この状況は常に変化する
ので、インターネットの常時接続が必須です。今回は楽天モバイルの海外ローミングサービス
(最大2G/月まで無料)を活用した。データ通信は0.1G/日もあれば十分です。イギリスにお
けるこのローミングは優秀で、かなり僻地でも電波を拾えた。同行者たちも各々のローミング
で接続を試みましたが、楽天のが最も繋がった。イギリスでは楽天モバイルがお勧めです。日
本ーイギリス間の通話も無料で可能です。

上記3点のおかげで、私たちのようなイギリス初心者でもそれなりの撮影が出来たと思います。
しかしながら、遅延以上に早発には悩まされました。特に遅延の後の早発は最悪です。

GB15の画像は8回に分けて掲載します。2-1は、1日目の撮影画像です。
1日目のGB15の運行経路
London Paddington発(GWR)→Wharncliffe Viaduct→Maidenhead brick arch Viaduct →
Reading(Berks & Hants
線)→Newbury→Kennet Canal→Avon Canal→Savernake Summit →
Vale of Pewsey→Westbury→Somerset→Taunton→Whiteball Summit→
Devon→the Culm
Valley→Exeter(
休憩)→village of Starcross→Dawlish→TeignmouthNewton Abbot→Dainton
Tunnel→Rattery Bank→Dartmoor National Park南端→
Plymouth(休憩、SL方向転換。戻る)→
Hemerdon Bank(1/40勾配)→Dainton Bank→Dawlish→Exeter(給水)→Whiteball bank→
Taunton→Bridgwater→Somerset Levels→
Bristol Temple Meads

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   BHL Reading to Plymouth線 Bedwin(NewburyーWestbury付近)

   
   閘門が近くにあります。

   
   本命のGB15。牽引機は44932(Black 5、軸配置:4-6-0)だ。

   
ナローボートを入れて、かつては石炭輸送を目的に作られた運河ですが、現在ではレジャーで、
ナローボートを操って運河めぐりを楽しむようです。

   


   


   


   


   
   道路の選定を誤り、やっと追いつくことができた。ビデオのセットは間に合わず。
   MLN1 Bristol to Exseter線 Wellington(Taunton付近)

   


   


   


   


   
MLN1 South Davon本線 Dawlish。海側に高い塀が設置されてしまい、良い撮影ポイント
が無くなってしまった。そのためイギリス鉄の姿をほとんど見かけなかった。

   


   


   


   


   


   
これ以降の追いかけは無理と判断し、近くにあるDartmouth Steam Railway(1=)の撮影に
向かった。GB15はPlymouthで長時間停車後、Bristol Temple Meadsに戻るが、かなり遅い
時刻になるため、撮影をあきらめ、宿に向かった。2-2=に続く。
 
イギリス GB12
  画像:1-1=, 1-2=, 1-3=, 1-4=, 1-5=,1-6=, 1-7=, 1-8=
  ビデオ:その1:1=, 2=, 3=, 4=, 5=, 6=

イギリス GB15
  画像:画像:2-1=, 2-2=, 2-3=, 2-4=, 2-5=,2-6=, 2-7=, 2-8=
  ビデオ:その2:1=, 2=

この前は、イギリス スワネージ鉄道(1-1=)です。
この次は、イギリス ダートマス蒸機鉄道(1=)です。

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