蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気   アジア インド ニルギリ山岳鉄道 1

India    Nilgiri Mountain Railway  1-1 
インド   ニルギリ山岳鉄道(登山鉄道)

2016年12月の撮影です。ドイツツアーに参加です。ダージリン、コルカタの次に訪問です。
コルカタから飛行機でCoinbatore(コインバートル)に飛び、そこから車でMettupalayam
(メットゥパラヤム)に移動しました。

3日間撮影を実施。当初、チャーター運転とのことでしたが、直前になって契約を無視して高
額のチャーター料を要求されたので、やむなくチャーターをキャンセルしたとのことです。こ
のため、定期列車を追いかけての撮影になってしまいました。

ニルギリ山岳(登山)鉄道
ダージリン・ヒマラヤ鉄道とともに、世界遺産「インドの山岳鉄道群」に指定されています。
鉄道は、始発Mettupalayam(標高326m、起点)-Coonool(クーヌール、標高1712m、
28km)−Udhagamandalam(ウダガマンダラム、標高2203m、46km)を結んでい
ます。軌間は1000mm。Coonoolまではラック区間でSLが運転、その先は粘着運転でDLが
運転です。上り下り列車ともに機関車は麓側に連結されます。ダイヤは、CoonoolまでのSL
運転区間では1往復/日、その先のDL運転区間では3往復/日の設定しています。ダージリン
鉄道と同様にインド国鉄の経営です。1日目の画像を掲載します。

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朝から雨です。この時期のインドは乾季と思い込んでいて、雨対策をほとんどしていませんで
した。ニルギリはインドの西南部にあるため、この時期でも雨がそれなりに降るのだそうです。
Kallar駅。タブレットが準備されています。

  
  雨の中、推進運転で列車が上ってきました。 旗を持った女性駅長が迎えます。

  
  雨にぬれながら地元民が見物です。

  
  この少し先からCoonoorまでラック区間になります。

  
  雨中、霧に中での撮影です。遠景がまったく見えません。

  
Coonoor到着後も、雨で撮影困難です。タブレット閉塞機です。線路に対して直角の位置に
設置です。スリランカでは、線路を背にする位置に置かれていました。日本では、閉塞機越し
に線路が見える位置に置かれていますね。国、地域によって設置位置が異なるのですね。

  
  Coonoorの機関庫です。他に3両のSLが保管・整備されていました。

  
機関車はスイス製です。粘着用とラック用のシリンダーが上下2段に配置されています。

  


  


  
機関庫内に安置されている神棚。左寄りイスラム教、ヒンズー教、キリスト教が同居です。
宗教の違いを容認して共存しているのがよいですね。

  
  DL運転区間で撮影です。Aravankadu駅付近です。以下同様

  
  列車の交換です。上り下り列車ともに機関車は麓側に連結です。左側通行です。

  


  
  Coonoor駅です。そろそろ発車です。

  
  燃料は重油です。重油を補給中です。すでに石炭炊きはやめていました。

  
雨のため、CoonoorからMettupalayamまで乗り鉄に変更しました。途中、給水ストップで
す。雨もやんできたようです。駅構内にはラックレールがありません。

  
  給水所のはずれからラックレールが始まります。2枚歯です。

  


  
終点のMettupalayamです。この駅で1676mmゲージのインド国鉄線に接続しています。
1-2に続く。

インド ニルギリ山岳鉄道
     画像:1-1=, 1-2=, 1-3=
     ビデオ:
      その1:1=, 2=, 3=, 4=

この前は、インド コルカタのインド国鉄(1=)です。
この次は、インド デリー近郊のインド国鉄(1=)です。
  
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