蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気  アジア ベトナム タイグエン製鉄 1-1

Viet Nam  Thai Nguyen Iron & Steel Railway
ベトナム  タイグエン製鉄専用鉄道  1-1

2011年1月に初めての訪問です。SLのある製鉄所をかねてから見たいと思っていました。
この製鉄所は、ハノイの北西約100kmのところにあるThai Nguyen Iron & Steel Co
(TISCO、タイグエン製鉄会社)の高炉を持つ銑鋼一貫製鉄所Luu Xa Works(ルウサ
(ルーサ)製鉄所)です。この製鉄所には日本製のC12形(メーターゲージ)や中国製の
工建形(1435mmゲージ)が活躍していたことで、知られていました。しかし、今回の
訪問時には、すでにC12形はなく、廃車体もどこにあるか分かりませんでした。一方、工
建形は3両が健在で、高炉からのスラグ運搬列車や製品工場と国鉄駅との連絡などに使用
されています。構内の鉄道は1435mm路線、1000mm路線、その両方が走れる併用路線
が張り巡らされています。なお、私は、中国で動いている工建形を見たことがありません。
中国訪問が遅すぎて間に合わなかったのです。なお、2014年秋にこの製鉄所の全てのSL
の使用が停止されたと聞きます。この時の画像を2回に分けて掲載しました。まず、1日
目の前半の画像です。

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  製鉄所の第一印象は、緑の多いことです。森の中に建屋があります。

  


  


  
  三線になっています。1435mmと1000mmゲージの併用区間です。

  
  1435mm専用区間です。

  


  


  
  溶融した高炉スラグの運搬車を連結しました。

  
  その後追いです。

  


  


  


  
  溶融した高炉スラグを、その捨て場まで運搬します。この区間は1435mm専用でした。

  
溶融スラグを捨てたところです。。ところが釣鐘状の固形物が落ちただけです。少し赤いので
それなりの高温のようですが。溶融スラグを運搬車に受けてから、捨てるまで数時間は経って
いるようです。従業員に聞くと「全ての運搬車が溶融スラグで満たされてから、捨て場まで運
ぶ。古いのは数時間以上経っている。なのでかなり固まっていることがある。」との返事でし
た。真っ赤な溶融物が捨てられるのを見られるとの期待は、はずれました。高炉の稼動本数、
1編成あたりのスラグ運搬台車の両数などを考慮すると、6時間に1回程度しかスラグ廃棄作
業が見られないようです。

  
今度は、真っ赤な溶融物のを捨てる作業が見られました。しかし、運搬車の左右に捨て場が
あり、どちら側に捨てられるのか直前まで判断付きません。カメラの立ち位置が決められま
せん。

  
  線路をまたいで右に行ったり左に行ったり、気が抜けません。

  
  今度は固形状です。

  
  廃棄作業が終わり、高炉工場に戻ります。

  


  
ここで、運搬車の鍋に離型剤を散布しておきます。これで、ある程度スラグが固まってしま
っても運搬台車の鍋からはがれるようです。

  


  
溶融スラグを運搬台車に受けているところです。残念ながら、このシーンにSLが絡むことは
ありませんでした。高炉の反対側では溶銑を運搬台車に受けていました。こちらは残念ながら
DL牽引です。この製鉄所には、高炉が4本あり、2本が稼働中でした。別に新たな高炉を建
設中でした。

  


  
  上記の高炉を挟んでの反対側では溶融銑鉄を鍋に受けています。

  
中間製品であるビレットの運搬にも従事していました。線材工場にでも運ぶのでしょうか。
次のスラグ運搬作業までにかなりの時間があるので、その間に行う仕事なのでしょう。

  
  公道を横断して、ビレットを運びます。ここは三線区間です。

  


  
  高炉工場にSLが戻ってきました。

  
  

  


  


  
バケットに鉄鉱石やコークスを入れ、炉頂まで上げます。

  
  1-2に続く。

タイグエン製鉄ルーサ製鉄所専用鉄道
  画像:1-1=, 1-2=
  ビデオ:その1:1=, 2=, 3=, 4=, 5=, 6=, 7=, 8=

この前は、フィリピン ネグロス ハワイアン・フィリピン製糖工場鉄道 (1-1=)です。
この次は、タイ タイ国鉄 バンコクーナコーンパトム間(1=)です。

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