蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気  中国   芭石(バセキ)鉄道 1-1

China  Bashi (Jiayang) Railway 1-1
中国   芭石鉄道(嘉陽小火車) 1-1

2003年1月に初めての訪問です。以前から知られていましたが、未解放地域のため、外国人の
立ち入りが制限されており、これまでここを訪れた鉄ちゃんはあまりいません。しかし、最近に
なって開放地域になったので、行くことにしました。この鉄道は762mmゲージで、眠江に面し
た石渓と黄村井(芭溝)間を結んでいます。石渓は成都の南にある楽山から車で約1時間ほどの
ところにあります。現在(2014年)は、鉄道は、黄村井にある炭鉱と途中駅の躍進にある炭鉱か
らの石炭を石渓にある火力発電所への運搬と、地域住民の足として使われています。最近まで、
鉄道沿線に道路が無く、鉄道のみが住民たちの移動手段でした。かつては、黄村井からの石炭が
眠江の水運で重慶にある製鉄所まで運ばれていたとのことです。今でも、鉄道から船に積み込む
設備が残っています。

鉄道を廃止して道路を作るとの話もあったのですが、現在では、石炭輸送を一部にとどめ、観光
鉄道として国内外の観光客でにぎわいを見せています。鉄道のセールスポイントは、蒸気機関車、
沿線の棚田、毛沢東時代の街並み、廃鉱となった炭鉱などとのことです。現在の中国で、ナロー
のSLが毎日定期的に運行しているここだけかも知れません。

行きなれて、無職になってからは、成都から公共の乗合いバスで石渓に行き、鉄道沿線の民宿に
泊まるようになりました。このため費用も安くあがり、日本から成都までの航空運賃を除くと、
1万円もあれば1週間は滞在できました。2010年頃の話です。  

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マッチ箱のような客車。車両ごとに車掌が乗り、切符売りとブレーキの操作をしています。通常
の列車は、貫通ブレーキを備えていて機関士が全車両のブレーキを操作を行います。しかし、こ
の列車には貫通ブレーキがないので、各車両に乗っている車掌がブレーキ操作を行っています。
特に、下り勾配では巧みに車掌がブレーキ操作をしていました。客車の窓にはガラスが無く、雨
がふると雨戸を閉めるので、客車内は真っ暗です。かなりのカルチャーショックを受けました。

  
  棚田が展開しています。

  


  


  
  黄村井からの石炭を積んで石渓へ。

  


  
  混合列車になることもあります。

  
  蜜蜂岩駅はスイッチバック構造で行き止まりです。この駅で列車の進行方向が変わります。

  


  


  


  
  引越し荷物も列車を使います。

  


  
晴れの日が少なく霞んでいることが多い地域なのですが、この日はめずらしく晴れ間が広がって
ました。

  


  


  


  


  


  


  


  


  
  2-1に続く。

  芭石(嘉陽)鉄道
   画像:1-1=、2-1=、3-1=、4-1=, 4-2=, 4-3-=
      5-1=, 5-2=, 5-3=, 5-4=
   ビデオ:
    その1:1=, 2=, 3=, 4=, 5=, 6=, 7=, 8=, 9=,10=,
        11=,12=
    その2:1=, 2=, 3=, 4=, 5=, 6=, 7=, 8=, 9=, 10=,
        11=,12=,13=,14=,15=,16=,17=,18=
    その3:1=
    その4:1=, 2=, 3=, 4=, 5=, 6=, 7=
    その5:1=, 2=, 3=, 4=, 5=, 6=, 7=, 8=
  
  この前は、成都無縫鋼管廠専用鉄道(1=)です。
  この次は、三羅鉄道(1-1=)です。

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