蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気 ヨーロッパ オーストリア アッヘンゼー鉄道

Austria      Achensee Bahn
オーストリア   アッヘンゼー鉄道  2-1

2022年5月に3度目の訪問。1回目は1983年9月出張の合間の訪問で撮影している。2回目は1988年
8月に家族との観光旅行で訪問しているが、この頃は撮り鉄を完全に休止していたので掲載すべ
き画像がありません。いずれにしても約35年ぶりの訪問でした。2020年当初から世界的に流
行が始まった新型コロナの影響で海外旅行が非常にしずらい状況になっていました。私の最近
の本格的な海外SL撮影は2019年11月のパキスタンでした。新型コロナの流行は収まる気配が
ありませんが、2022年2月頃から海外渡航条件がヨーロッパ地域を中心に緩和されてきた。ワ
クチンパスポートがあれば、自由に入国できる国が増えた。帰国時の条件も少し緩和されてきた。
この状況を見て、海外SL撮影ができるならどこで良い思いで、撮影ツアーを探しました。その
結果、オーストリアのアッヘンゼー鉄道とルーマニアの森林鉄道の撮影ツアーがちょうど手頃と
判断し、参加を決めた。しかし、日本人の参加は私一人だけ。ルートは、ANA便で羽田ーフラ
ンクフルトーミュンヘンを予約し、ミュンヘンとオーストリアのアッヘンゼーへの往復は、ツ
アー主催者の車に便乗。ミュンヘンとルーマニアへの往復はLH便を予約。ところが2月下旬に
ウクライナ戦争が勃発し、ロシア上空が飛べなくなり、多くの便が欠航となってしまった。海
外渡航条件の緩和に伴い、空の便が復活しつつあったのにまた欠航が増えてしまった。結局、
ANA便は、中国・カスピ海・トルコ上空を飛びウィーンで給油してフランクフルト着のため通
常の1.5倍もの所用時間になった。帰りはウィーン給油がなかったものの、行きと同様の空路の
ため所用時間が長くなってしまった。
アッヘンゼー鉄道は1889年に開業、ゲージは1000mm、路線長さ6.7km。始発である
Jenbach(イエンバッハ)から中間駅のEbenまでがラック軌道で、機関車は麓側についてプッ
シュです。中間駅から終点Seespitzまでは粘着式の一般的な軌道で機関車は前方につきます。
始発駅は、オーストリア国鉄Jenbach駅の北側にあります。
長年、この鉄道は州政府の補助金を得ていたが、補助金を2015年に打ち切られてしまい、資金
の枯渇で2019年に倒産し、運行を停止していた。補助金打ち切りの理由は、本鉄道は観光鉄道
化しており、地域住民の足の機能がほとんど無くなっていることでした。事実、並行して運転さ
れている路線バスの方が、所用時間が短く、運賃が安く、運行本数が多いので鉄道を利用する地
元民は皆無でした。補助金打ち切り後、鉄道廃止、電化による合理化など、種々の案が検討され
たようだが、結局、観光鉄道としての補助金支給なども決まり、2022年4月30日より運転が再
開された。運転の詳細は2-3を参照のこと。撮影ツアー主催者は、非運転日にチャーター列車を
走らせることにした。チャーターは2日間、2往復/日の運転だ。当然、駅間での停車発車・乗り
降り・撮影は自由自在です。ここでは、アッヘンゼー鉄道の画像を3回に分けて紹介します。その
1です。

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   開業当初から使用されているラック式SL。急こう配を考慮して、少し前に傾いている。
   翌日から2日間の本番運転に備えて、前日に予備運転を実施。それに便乗、撮影。

   
   駅の外れからラック区間が始まる。

   
   3号機は2日目に運転の予定

   


   
   以上、前日の予備運転

   
   本番1日目の1往復目の往路

   


   


   


   


   


   


   


   


   


   


   


   


   


   


   


   
   最大勾配160‰

   


   


   


   


   


   


   


   


   
   1日目の1往復目往路終了。2-2に続く

オーストリア アッヘンゼー鉄道:
  画像: 1=、2-1=、2-2=、2-3=
  ビデオ:1=無、2-1=, 2-2=

この前は オーストリア 国鉄エルツベルグ線(1=)です。
この次は、オーストリア ツィラータール鉄道(1=)です。  

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