蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気  オーストリア エルツベルグ線

Austria    OBB Erzbergbahn(Vordernberg)
オーストリア 国鉄 エルツベルグ線(フォルデルンベルグ)

1973年2〜3月のヨーロッパ旅行で訪問した路線の1つです。ここは、ヨーロッパ有数の鉄鉱
山であるErzberg(エルツベルグ)からVordernbergを経由して、製鉄所のあるLeoben(レ
オベン)に鉄鉱石を運搬する鉄道です。その路線の内、VordernbergとErzbergの間は、勾配
が71パーミリもあるため、ラックレールを採用していました。ここでは、鉱石列車の前後にラ
ック式タンク機で運行しており、その様子は壮観です。これまで見てきた最高の爆煙の1つです。
ここも1日のみの滞在でした。訪問時、30cm程度の雪が積もっており、短靴の中に雪が入り込
み難儀したのを思い出します。撮影は、すべてVordernberg Markt駅付近です。また、定期で
走る客レは山に向かってプッシュ運転です。また、臨時のスキー列車の運転もあり、これは編成
が長いためプッシュプルでした。 現在では、鉄鉱石の運搬が無くなり、ラックレールも廃止し
て、保存鉄道として運営しているようです。鉄鉱山そのものは、現在でも活動中のようです。

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通常の客レはプッシュによる運行でしたが、スキー客のため編成が長くなりプッシュプルにな
りました。後部補機がかろうじて分かります。線路の真ん中はラックレールです。

   
  上の後追いです。蒸気で補機が見えません。 中々全貌を捉えられません。

  
  鉱石列車です。

  
  鉄鉱石運搬列車です。

  
  さらにひき付けて。左が欠けているのは撮影技術が未熟のため。

  
  右下にVordernbergの町並みが見えます。線路の周囲は牧草地のようです。

  
  目の前を本務機が通過します。

  
  続いて後補機

  
  駅の発車です。駅の構外からすぐにラックレール区間に入ります。

  
  さらにひき付けて

  


  
  山へ向かっての発車を待つ。前方に急勾配と第3軌条のラックレールが見える。

  
  定期の客車列車です。プッシュ運転です。

  
 

  
  後ろのSLはギーゼルエジェクタ装備です。Vordernberg駅

  
  上のを後方から

  
10年後の1983年9月に訪問したが、すでにSLは廃止され、Vordernberg Markt駅前に静態
保存機が置かれていました。1978年に廃止されたようです。2014年時点では、ラックレール
は撤去されたが、レールバスを運行しているようです。

  
  後方にはギアがおいてありました。ビデオは無しです。

この前は、ポーランド ワルシャワのトラムと国鉄(無煙)1=)です。
この次は、オーストリア アッヘンゼー鉄道(1-1=)です。

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