蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気 ヨーロッパ・アフリカ エリトリア 鉄道 1-1
Eritrea Eritrean Railway 1-1
Asmara-Massawa Line
エリトリア エリトリア鉄道 1-1
アスマラーマッサワ線
エリトリアは知名度が低く、バルト三国のひとつエストニアと勘違いされている方も多いかも知れません。
1990年代にエチオピアから分離独立したアフリカの新しい国です。
鉄道はイタリアの植民地時代に敷設され、現在は、紅海に面した港湾都市マッサワとエリトリア首都
アスマラ(標高2400m)間118kmのみが残っています。定期列車もなくなり年50日程度の
チャーター列車のみの運行です。軌間950mmのナローで、イタリア製BBマレーのタンク機、
FIAT社製DCなどが活躍しています。
今回、ドイツのツアーでこの鉄道を訪れました。この鉄道の魅力は、埠頭、砂漠地帯、涸川峡谷、
山岳を背景に走るSLを堪能できることです。山岳地帯では35パーミリの急勾配や半径70mの
3段オメガループなどがあり、ジオラマのような風景が展開します。マッサワの42℃の蒸し暑い
気候からアスマラの20℃以下の快適な気候を同時に体験しました。
日本から遠いですが、エジプト航空を使えば、日本ーカイローアスマラとヨーロッパに行くのと
あま変わらない所要時間でいけます。
但し、日本にあるエリトリア大使館でビザや現地で旅行許可証などを取得しなければならない
煩雑さがあります。
港湾都市マッサワの旧市街をバックに、本土(アフリカ大陸)に渡る
マッサワの埠頭をバックに、紅海と言う名前だが真っ青な海を越えました。
マッサワ埠頭の夜撮。このとき、町全体が約30分間停電になり、停電解除直後の撮影です。数分間程度の停電は頻繁におきました。
たそがれ時にマッサワ郊外の涸川を渡りました。
同上の夕日です。
礫砂漠が続きます。雄大なSカーブです。
砂漠の中にある駅で、給水休憩。子どもたちが集まってきます。
エリトリアは最貧国のひとつと言われてますが、見た範囲では、明るく元気そうな子どもたちでした。
外国人が来ると、数十人の子どもたちがどこからともなく集まって「You! Pen!」と言ってボールペンなどを欲しがります。
現地ガイドから、「配るのなら数十本単位で配らないと子どもたち間で争いの原因になるので、
数本程度なら配らないで欲しい」と、注意を受けました。
涸川渓谷のカーブ、レンガと石積のアーチ橋が美しい。全線すべてこのタイプの橋梁でした。
涸川に突然、急流が押し寄せました。急流の先端を捉ええることができました。上流で雨が降ったようです。
山に保水能力がないため、少しの雨で涸川が即座に激流に変化します。河川敷での撮影には細心の注意が必要なようです。
山岳部に入ってきました。急峻な壁のような山腹にへばりついて登ります。最大勾配35パーミリ。
天空の鉄道のようです。
そんな山中にも集落があり生活があります。
山中では、ロバは普通の運搬手段です。ロバは短距離運搬用、ラクダは長距離運搬用の感じだった。
まだまだ険しい山間の軌道が続きます。ここは「悪魔の門」と称されています。
ジオラマのような風景も展開します。この画面には3段オメガループが展開しています。
オメガループを使って、こんなお遊びもしたツアーでした。もちろん同時走行です。
サボテンは一般的な植物です。赤い実は食料です。
標高2400mの高原都市アスマラに近づくと、緑豊かになってきます。
夕日ギラリ1点目
夕日ギラリ2点目
夕日ギラリ3点目
ドイツから投光器を持ち込んでの夜撮、石炭炊きでもりっぱな花火が拝めました。