蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気 中国 綏棱(スイリン)1-1
China Suileng Forest Railway 1-1
中国 綏棱(スイリン)森林鉄道(鉄路)
2006年11月に初めての訪問です。綏棱(スイリン)森林鉄道は木材運搬を非常に活発に行っている
鉄道です。1990年代までは、中国東北部には多くのナローのSL森林鉄道があったのですが、私が
中国に行き始めた1999年には、森林鉄道とそのSLがほとんど廃止されていました。しかし、この
鉄道は、DL牽引ですが、現存する唯一の森林鉄道です。鉄道は762mmゲージで、ハルピンの北方
190kmに位置します。伐採した木材は雪の季節までその場所にため置きします。運搬手段がないた
めです。雪の季節になると、伐採場から重機で積雪の上を滑らせながら林場まで運びます。林場か
らは森林鉄道で国鉄接続駅まで運びます。このため、この森林鉄道が動くのは、11月下旬頃から翌
年の5月上旬頃までの冬季のみです。特に1月~3月が活発で1日に何本もの運材列車が走るとのこ
とです。機関車はすでにDL化されていましたが、SLを1両のみ保存していました。今回、そのSL
をチャーターし運材列車を仕立てて、撮影をしました。但し、本来の運材列車の運行の合間を縫っ
ての運転となるので、運材列車が少ない時期である11月のチャーターとなりました。
始発駅(綏棱)に転車台があるのですが、使いません。動かないのかも知れません。途中駅(四海店)
までバック運転で進み、その駅にあるデルタ線で機関車の向きを変え、この先は正向きで運転しま
した。四海店の手前で朝日が当たり始めたところで撮影です。
四海店で、デルタ線を使い、正向きにします。
やっと正向き運転になりました。
終点近くです。ここでまた機関車の向きを変えます。
帰りは、木材を積んだ列車になります。
夕方になり、この日の撮影はこれで終了です。終点にある飯場に泊まります。
翌日の朝です。ここから戻ります。
林場を通過します。このような林場が沿線に数箇所あります。
この形式のディーゼル機関車が活躍しています。片運転台です。朝日で光ります。
運材列車の交換です。11月の時点で1~2運材列車/日運転されます。1月になると4本も運転さ
れ、駅ごとに交換が生じるようです。これではチャーター列車を走らせるのは難しいですね。
旅客用のレールバスも走っています。貨物車を牽引しています。
満員の客です。
駅では、手旗信号で合図を送ります。これで綏棱(スイリン)森林鉄道1-1の終了です。2-1に続く。
綏棱(スイリン)森林鉄道
画像:1-1=, 2-1=, 2-2=, 3-1=
ビデオ
その1:1=, 2=, 3=
その2:1=, 2=, 3=
その3:1=
この前は、鶏西炭鉱鉄道(1-1=)です。
この次は、葦河森林鉄道(1-1=)です。
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