蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気 中国 扎来諾尓(ジャライノール) 炭鉱 鉄道

China  Zhalainuoer Coal Mine Railway 1-1
中国  扎来諾尓(ジャライノール)炭鉱専用鉄道

2005年4月に初めての訪問です。この炭鉱は、ハルピンの北西、ロシアとの国境である満州里
(Manzhouli)の近くにあります。この炭鉱は、大規模な露天掘りと複数の坑道堀りがあります。専
用鉄道は、露天鉱の中で運用される路線と、各炭鉱・火力発電所と国鉄駅を結ぶ路線にわけられま
す。以前、義馬炭鉱の露天鉱(1=)を見たことがありますが、こちらの方が規模が大きく活発
に動いています。やっと本物?の露天鉱を見たと思いました。ジャライノアとも言うようです。
画像を2回に分けて掲載します。1つ目は露天鉱です。 

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露天鉱は楕円形のすり鉢の形をしており、線路は、幾段ものスイッチバックを繰り返しながら底ま
で続いています。路線は基本的に複線です。これは上部のスイッチバックです。

  
  露天鉱の底部が望めます。黒いのが炭層です。

  
列車は、石炭運搬列車とズリ運搬列車の2種類あります。前者と後者の比率は2:8程度のように見
えました。圧倒的にズリ列車の方が多いです。石炭1t掘るためにズリを4tも掘って捨てていること
になります。露天鉱の場合、表土を取り除く必要があるのでしかたないのでしょう。底の方に見え
るの黒い部分が石炭層、それ以外は全て表土層でズリとなるものです。底部まで標高差100m程度
はありそうです。
 

  
  信号とポイントは電動です。

  


  
  ズリ捨て列車は、露天鉱の上まで運ばれ、捨てられます。

  


  
  パワーショベルで、列車にズリを積み込んでいます。

  


  
上に向う列車、下に降りる列車共に、何回もスイッチバックを繰り返しながら移動します。底から
地表に出てくるまで30分以上はかかっているようです。

  
  黒いのが石炭です。底では石炭の積み込み、中〜上部ではズリの積み込み作業です。  

  


  


  
  石炭のおろし場です。露天鉱の中腹にあり、ここからベルトコンベアで選炭場に運ばれます。

  


  
上から二番目の列車は、工事列車で、新たな路線の敷設と、不要になった路線の撤去を行います。

  
  この画面に7列車が入ってます。まさしく「ウォーリーを探せ」です。

  


  


  


  


  


  

  

  

  
通勤列車です。勤務交代時刻にあわせて、露天鉱の底部に降りる通勤列車と、ズリ捨て場駅に向か
う通勤列車の2列車の始発場所です。いずれも列車以外の公共交通手段が無いので、多くの従業員
はこれに乗るようです。2交代/日で24時間操業とのことです。これは朝の通勤列車です。

  
  先行する通勤列車の発車です。その背後に見える後続の通勤通勤列車は推進運転です。

  


  
  こちらは夕方の通勤列車です。2列車が待機しています。

  


  
夕方の通勤列車が始発場所に回送されてきました。これが2列車に分割されます。従業員は、上の
事務所から坂道を徒歩で下り、列車に乗り込みます。1-2に続きます。
  
  扎来諾尓(ジャライノール)炭鉱専用鉄道
   画像:1-1=, 1-2=, 2-1=
   ビデオ:
    その1:1=, 2=, 3=, 4=, 5=, 6=, 7=, 8=, 9=,10=,
        11=,12=,13=,14=,15=,16=,17=,18=
    その2:1=, 2=, 3=, 4=, 5=, 6=, 7=, 8=, 9=
  
  前は、双鴨山炭鉱専用鉄道(1=)です。
  次は、樺南森林鉄道(1-1=)です。     

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