蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気  中国   承徳鋼鉄 1

China  Chengde Steel Railway
中国   承徳鋼鉄専用鉄道  1

2002年2月に訪問。承徳鋼鉄専用鉄道は国鉄承徳駅から承徳市街をぬけ、市の西側にある製鉄所
を結んでいます。承徳市街のはずれに急勾配があるため、SL3両運転で石炭などを運搬していま
す。2014年の時点では、市街地から離れたところに勾配を緩和した新線が作られ、またDL化さ
れましたので、この勾配区間を見ることはできません。承徳は清皇帝の離宮があった所です。

2002年頃の撮影旅行スタイル
働いていたので、3連休に有給休暇を1〜2日を加えて、3泊4日または4泊5日の日程がメイン
です。1日目は飛行機と夜行列車で移動し、2日目朝から2〜3日間撮影、撮影後、その日の夜行
列車に乗って北京などに戻り、飛行機で帰る行程が一般的です。そのため、何かトラブルがある
と、あまり撮影ができなかったこともありました。主なトラブルは天候不順、公安などによる撮影
制限、機関車の故障などです。            

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朝日がかすかに差し始めたころ、爆煙でやってきました。でも少しもやった天気です。国鉄承徳駅
から製鉄所に石炭を運ぶ列車です。急勾配で荷が重いので短編成にもかかわらず列車の後部に補機
が1〜2両連結されます。

   


 

   
   やっとお約束の3両運転です。前1両、後2両の編成です。貨物は製鉄所で使う石炭です。

   
山の谷間を走るため、力行する3両のSLのブラスト音がこだまして迫力のある音が楽しめました。
ビデオ編で音を楽しんでください。
   ビデオ:1=, 2=, 3=, 4=, 5=, 6=, 7=, 8=, 9=,10=,
       11=,12=,13=,14=,15=,16=

   
   補機の2両です。上遊+建設。

   
   同じような写真ばかり続きます。この場所以外では迫力のある列車を捕らえにくいのです。

   
このまま、トンネルに入ります。まだまだ上り勾配が続くので、機関士たちは煙に捲かれて大変で
す。時々、煙を盛んに上げたまま、トンネル内で列車が立ち往生することもあります。このような
場合、トンネルの外まで列車をバックさせ、もう一度、蒸気圧を上げてから再出発します。

   
   上の写真の反対側のトンネルです。トンネルの途中で力行は終わりですが、トンネル内は煙
   が充満しています。

   
ここで、補機の2両は切り離され、戻って行きます。ここからは下り勾配なので、石炭列車は1両
のSLだけで製鉄所に向かいます。

   
製鉄所方面から国鉄承徳駅に向かう、空貨車編成。長いので3両運転です。バック運転です。

   
   承徳市街の踏み切り

   
   2つのタイプの住居がありました。共産主義国でも貧富の差は大きいようです。

   


   


   


   


   


   


   

   


   
 承徳鋼鉄専用鉄道1の終了です。
 ビデオ:1=, 2=, 3=, 4=, 5=, 6=, 7=, 8=, 9=,10=,
     11=,12=,13=,14=,15=,16=

   前は、元宝山炭鉱鉄道(1-1=)です。
   次は、首鋼第一線材廠(沙河)専用鉄道(1=)です。

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