蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気  北アメリカ カナダ Yellowknaife 1

Canada    Yellowknife  Aurola(Northen Lights)
カナダ     イエローナイフ オーロラ見物 1-1

これは鉄道ではなく、オーロラの画像です。2014年1月にカナダのイエローナイフを初めて訪問し
ました。この時期はかなり寒く、連日-20〜-30℃の気温で、日照時刻は9:30頃〜16:00頃と昼間が短
い時期です。オーロラが観察しやすい地域は世界にいくつかありますが、ここは、晴れる確率が高
いとのことで選びました。今回、カナダ航空で、成田→Vancouver→Calgary→Yellowknifeのルー
トです。時差が-16hrs(対日本)あるので日本出発日と同日に現地到着です。帰りも同一ルートです。
オーロラは、6晩滞在で4晩見ることができました。観察は21:00頃から翌日2:00頃までです。現
地に行ってから分かったのですが、イエローナイフでは9月頃が狙い目のようです。オーロラは一年
中出現しているのだが昼間は明るすぎて見えないだけのようです。夜限定です。そのため、9月は
陽が短くなって観察時間が十分に確保できる上に、冬の東京程度の気温なので大げさな耐寒服が不
要、湖に映る逆さオーロラも見ることができる、などの利点があるとのことです。10月、11月にな
ると天候不順の日が多くて観察できない日が多く、11月〜3月は寒いながらも天気が良いので観察可
能日が多いとのことです。4月〜8月は日照時間が長すぎてオーロラ観察に適さないとのことです。
ノースウエスト準州の首都であるイエローナイフでの仕事はダイヤモンドと金の鉱山関係と官公庁
が主で、観光はごく一部だそうです。なので、観光地という雰囲気はあまりないです。今回、オー
ロラ観察ツアーを現地のツアー会社http://www.aurora-guide.com/に依頼しました。大塚さんとい
う日本人の個人経営で少人数ツアーなので小回りが利くのがよいです。この時も5〜6人の参加者
で、オーロラを求めて柔軟に移動して観察しました。ただし、人気があるため、1年前頃に予約す
るのがよいようです。画像は2回に分けて掲載します。その1です。

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到着3晩目にやっと見ることができました。それまで曇天で不可でした。白い点は星です。これま
でも、-30℃以下の環境でもSL撮影をしてきてますので、極寒地での撮影方法はそれなりに理解し
ていました。
カメラ:デジタル一眼レフが使いやすいと思います。私はニコンD800を使用。寒さでカメラの作
動がトラぶったことはないです。しかし、バッテリーへの寒さ対策が必要です。寒さに強いリチウ
ムイオン電池でも-15℃以下になると電圧が下がりカメラが作動しなくなることが多いです。私は、
バッテリーを2つ持ち、常に身体で暖めておき、撮影直前にバッテリーをカメラにセットします。
カメラが作動しなくなったら、バッテリーを交換します。温度が上がればバッテリーは復活します
ので、また使えます。レンズは24mm以下、16mm程度が好ましいようです。私は24mmしか持
っていないのでこれで撮影。オーロラは空いっぱいに広がることが多いので画角が広いレンズがよ
いのです。魚眼レンズも良いと思います。撮影条件はオーロラの明るさで変わりますが、ISO=100
で、f=5.6程度、S=4〜8秒程度で撮りました。オーロラは、たえずユラユラとゆっくり動いてい
ますので、なるべく早いシャッターが好ましいので高感度特性の良いカメラなら、ISOを上げるのも
良いかも。ピントは無限大です。オートフォーカスが利き難いので、あらかじめマニュアルで合わ
せて置くのが良いと思いました。ピントリングは固定して動かないようにしておきます。もちろ
ん、三脚は必須です。ストロボは意味がないです。ただ、人を入れた記念撮影のときは、4〜8秒
の長時間露光中に数m先の人に向けてストロボを焚くのが良いと思います。カメラの結露対策は必
要です。カメラを寒いところから暖かいところに持ち込む前に、ビニール袋などの密閉容器に入れ
て、カメラが室温になるまで袋を開けないようにすることです。早く開けてしまうと、カメラが凍
りつくかびしょ濡れになります。冷え切ったカメラのメモリー交換、バッテリー交換は、屋外に持
ち出して、寒い中で行えば大丈夫です。カメラの操作は素手で行わないように注意すべきでしょ
う。凍傷になります。-30℃のところでSL撮影を素手で行って凍傷になった人を何人も見ていま
す。10分程度、外気にさらしただけでなりました。

  
肉眼で見たオーロラは、もう少し淡い色をしています。カメラの方が色が強調されるようです。オ
ーロラは、町の明かりなどがあると見にくくなります。でも明るいオーロラなら町の中でも認識す
ることが出来ます。3晩目のは町の中でもわかる程度の明るさでした。観察には、広くて暗い場所
が良いので、町から車で30分以上離れ、凍った湖の上などが適しています。ツアー催行者が、最
適な観察場所に連れて行ってくれました。 

  
星が多く見えるのは、オーロラが暗いため露光時間を長くしているためです。一方、星が少なく
見えるのは、露光時間を短くしているためです。

  

  

  

  
  

  
  多くは緑色のオーロラが見られますが、赤みを帯びたオーロラが見られることもあります。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  


   
以上3晩目のオーロラでした。なお、ビデオには映りませんでした。暗くて寒い中でのカメラと
ビデオの両方の操作が大変だったこともあります。1-2に続く。

カナダ イエローナイフのオーロラ(非鉄)
  画像:1-1=, 1-2=、   ビデオ:無し

この前は、南アフリカ クルーガー国立公園(非鉄、Safari)(1-1=1=)です。
この次は、USA テネシー ギャラティンの皆既日食(非鉄)(1=)です。

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