蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気  ヨーロッパ チェコ ムラジェヨフ産業鉄道

Czech   Mladejov Industrial Railway 
チェコ   ムラジェヨフ産業鉄道 1-1

2017年9月に初めての訪問です。9月から10月にかけて、ドイツ主催のSL撮影ツアーに参加
してチェコのナロー(ここ)とウクライナ国鉄のSL(2-1=)を撮影しました。その行程の
合間には個人行動でチェコ鉄道のローカル線およびプラハ、Lviv(ウクライナ)そしてワルシャ
ワのトラム撮影なども楽しみました。
ここでは、チェコのナロー鉄道であるムラジェヨフ産業鉄道の画像を3回に分けて掲載します。
この鉄道を訪問するには、まず、プラハから列車で約1.5時間のところにあるCeska Trebova
駅に行き、そこでローカル線に乗り換えて約30分のMladejov Moraue駅で下車します。駅前に
は店屋はおろか民家もほとんどない閑散とした無人駅ですが、駅に隣接してこの鉄道があります。
近くにはホテルもないため、となり町のMoravska Trebovaにあるホテルから車で30分かけて
毎日通いました。このとなり町もかなり小さいのですが、ホテル、商店などがあります。
ムラジェヨフ産業鉄道(グーグルマップの日本語の読み方を採用。英名:Mladejov Industrial
Railway、チェコ語:Mladějovská průmyslová dráha)は、600mmゲージで路線長11km
です。鉱山から石炭と耐火煉瓦用粘土を煉瓦工場まで運ぶ鉄道として1991年まで運転していまし
た。しかし、煉瓦工場の休止にともない、鉱山鉄道としての運行は休止したようです。現在では、
保存鉄道として、土日などに観光列車を運転しています。なお、粘土鉱山は、今でも操業し、トラ
ックで輸送しているようです。
今回、当時使用していた鉱石運搬貨車を使ってのチャーター運転を行いました。その1として、
1日目の午前の画像の掲載です。天気が悪かったのが残念ですが。

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1号機。Linzのクラウス製(1918年)です。一見すると軸配置0C1のタンク機に見えますが、
そうとも言い切れません。キャブ部が本体から分かれています。このようなタイプは初めて見ま
した。0C0+1軸テンダー機とも言えるかも。ご意見をいただければありがたいです。水タンク
はボイラーの下にあるようです。煙管の掃除中です。

   
   構内にはかつての鉱山の坑口とそこで使われたと思われる鉱車が置かれています。

   

   


   
僚機である5号機がちらっと見えます。こちらもクラウス製です。こちらの出番はほとんどない
ようです。

   


   


   
   面構えは、カッコ良いとは言えないです。出動です。

   
   ナベトロ16両編成です。貫通ブレーキがないため、ブレーキマンが3人乗ってます。

   
鉱山に向かって、ほぼ一方的な上り勾配です。沿線の前半は、牧場、畑の中を走ります。しかし、
全体的に開けた場所はあまりないように思います。

   


   


   
   左側はスイッチバックでなく、単なる引き上げ線です。

   


   


   


   


   
私たちは、DL牽引の客車に乗って移動し、要所要所でSL列車を撮影します。女性は、私たちの
列車の車掌です。ポイントを操作したり安全確認もしていました。
   

   


   


   


   


   


   


   


   
ここで終点です。機廻しして戻ります。沿線の後半はほとんど森林帯です。連日雨で、気温も
10~15℃と低く、紅葉が始まりつつありました。これで1日目前半の運転の終了です。遅い昼
食後、1-2に続く。

チェコ ムラジェヨフ産業鉄道
  画像:1-1=、1-2=、1-3=

  ビデオ:その1:1=, 2=, 3=, 4=

この前は、チェコ シンジフフ フラデツ鉄道(1=)です。
この次は、チェコ プラハのトラム(無煙)(1=)です。

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