蒸気機関車の写真館 「煙にまかれて」 海外蒸気   アジア パキスタン 観光(非鉄)

Pakistan  Pakistan Shightseeing
パキスタン  パキスタン観光   1-1

2019年11月に初めての訪問です。今回、ドイツ人主催のツアーに参加してパキスタンのチャーター
SL列車の撮影を行いました。その前後には、パキスタンの一般観光をしました。SL撮影ツアー参加
の前の8日間は私達夫婦だけによるフンザ観光と、SL撮影ツアー終了後の1日はSL撮影メンバーと
いっしょにLahore市内および郊外の観光です。
このフンザ観光旅行では「パキスタンと日本に住みたい」(https://suzukikeiko.com/)を開設し
ているスズケーさんにアドバイスをいただきました。さらにスズケーさんに日本語を話すパキスタ
ン人ガイドをご紹介いいただき、快適な個人旅行をすることができました。改めてスズケーさんに
感謝です。

パキスタンの治安
現時点では、国全域で治安に大きな問題があるので、渡航を自粛するようにとの勧告が日本政府な
どから出ています。しかし、今回、旅行した範囲(Hunza(フンザ)やカラコルムハイウエー(K
KH)のあるGilgit・Baltistan(ギルギット・バルチスタン)地方とPunjab(パンジャブ)地方)
では、非常に良好でした。現地の人々は親切で温和な雰囲気でした。多分、情報不足のため、治安
のよい所と悪い所の地域区分が正確に伝えられず、パキスタン全土を悪いとしているのでしょう。
日本からのツアーも一部の旅行代理店が催行しているだけです。実際には、フレンドリーな人たち
が多く、食い物もおいしいので世界でも旅行しやすい地域のひとつと思います。

パキスタンへの行き方
パキスタン航空(北京経由直行)、中国国際航空(北京乗換)、タイ航空(バンコク乗換)などが
使いやすいと思います。今回は便数が多く、遅延などが少ないタイ航空を利用しました。行きはイ
スラマバードから入り、帰りはラホールから出ました。パキスタンに入るにはビザが必要です。新
しくeビザ制度も始まりオンラインで手続きができますが、まだ不慣れで不具合が発生することも
あるようです。なので、東京のパキスタン大使館で郵送でビザを取得しました。投函後5日で取得
できました。今回、イスラマバード空港から入国しましたが、入国審査などはいたってスピーディ
で、着陸後1時間もかからずに空港を離れることができました。一方、出国は厳重で、何度もセキ
ュリティチェックがありました。多くの国では、入国が厳しく出国が簡単なのですが。

フンザ観光は4月のアンズの花の咲く頃と10月下旬の紅葉の頃が人気のようです。今回、SL撮影
ツアーの日程に合わせたため、11月上旬の訪問になりましたが、紅葉に何とか間に合いました。
フンザ観光の前日、イスラマバード空港に21:30頃着陸し、空港を出たのが22:20頃、迎えのガ
イドと合流してホテルには23時頃到着でした。次の日からフンザ観光8日間が始まります。
その1日目はIslamabad(イスラマバード)からChilas(チラス)まで移動しました。約470km
の行程です。朝6時に出発し、Chilas到着目標は21:00です。かなりの強行軍です。1日目の画像
を2回に分けて掲載します。ここでは1つ目の掲載です

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夜が明ける頃(6:45)、Islamabad郊外から高速道路に入ります。中国が建設したとのことです。
しかし、フンザ方面には、まだごく一部しか開通していません。現在延長工事中です。フンザ観
光1日目の移動は、13時間を見込んでいます。当初、カラコルムハイウェー(KKH)のバイパ
スとして作られたBabusar峠経由で行く予定でしたが、10月末に雪のため閉鎖されてしまいま
した。例年より10日程早いそうです。このため時間のかかるKKH経由となりました。KKH経由
ではフンザまで2日かかります。これが、Babusar峠経由の道路を使えば1日でフンザに着ける
とのことです。バイパスのおかげでIslamabad在住の人々にとってフンザは週末旅行圏内になり、
夏の避暑地として大人気になったそうです。しかし、Babusar峠は4173mで、かつ急勾配のた
め雪が降ると通行止めになるとのことです。なおトラックは急勾配のため元々通行不可とのこと。
なお、Islamabad空港から飛行機で1時間のGilgitに移動し、そこから車でフンザに入る方法もあ
ります。しかし、天候次第のフライトで、運行確率は50%程度とのことです。その日にフライト
があっても、前日からの積み残し客がいたりすると、当日予約客は乗れないこともあるようです。
日程に余裕のない旅行者には少しリスキーなので、今回は全行程を車移動にしました。

  
コカ―マイラ、8:00。朝食のために寄ったローカルな食堂。焼いたナンと目玉焼き、豆のカレー
でした。現地の人は右手だけで器用に食べます。左のブルーはナンを焼く窯です。

  
地元では評判の良い店とのことで、大勢の客が食べていました。カレーが主な食事ですが、インド
程辛くなく、味付けがよく、おいしいです。ただ、連日ともなると、おいしいが飽きてきました。

  
Mansehra(マンセラ)の手前、9:20。露天の店があります。

  
Mansehra(マンセラ)、9:40。ガイドさんの住まいがある町とのことです。きれいな田園都市
です。ガイドさんは、Islamabadで会社を経営しており、週末にこちらにくるとのことでした。
2015年に日本人客を案内したのが最後で、私達は久しぶりの日本人客とのことでした。イスラマ
バードの大学で日本語を学んだとのことですが、ここ何年も日本語を使うことがほとんどなかった
ようでした。10年前の頃は、観光シーズンになると、ガイドとして毎週のようにフンザに行ってた
そうです。

  
  同上
  

  
Shinkiari(シンキアリ)、10:25。肉屋の前、羊、ヤギ、ヤクなどの肉を扱っている。いずれも
店につるして、切り売りしているようです。冷蔵庫がないので、夏は大変そうです。

  
同町。青空市場
  

  
同町の八百屋です。果物と野菜が豊富です。バナナからリンゴまで、全てパキスタン産。種類が豊
富なのは、パキスタンには暑い地域から寒い地域までいろいろな気候があるからなのでしょう。

  
同町。あまり古い車を見かけません。ほとんど日本製で、トヨタ、スズキ、ホンダが多かったよ
うに思います。道路はKKHです。この道路は、中国の国境を越え、カシュガルまで続きます。
中国とパキスタンの4万人もの作業員がかかわって作った道路とのことです。20年かかりの工事
で1978年完成。

  
  同町。サトウキビを絞ってます。これもパキスタン産。

  
  同町。イスラム寺院。

  
  同町。鶏肉屋。この場で絞めながら売ってます。

  
同町。靴の修理屋。10:35。先ほどの八百屋で果物(バナナ、ブドウ、ガバなど)買って、出
発です。

  
 Icherrian(イチャーリャン)、14:45。ガスが一般的ですが、薪が燃料の食堂もあります。

  
  11:00

  
  15:05

  
  15:06。.峠道、山の上の方にも農家と農地が続きます。

  
  同上。11:20。里山の風景です。
    

  
  ヤギの青空市場に遭遇。11:55

  
  Battagram(バッタグラーム)、12:00。小さな町でよく見かける雑貨屋

  
  同上

  
同上。ベールをすっぽりかぶった女性。ベールは義務でも宗派の違いでもなく、各人や家族らの
考え方で決めるようです。まったくかぶらない女性まで、いろいろな女性がいました。

  
  同上。12:05、町を抜けます。

  
検問所です。12:10。街道筋には所々に検問所があります。外国人の場合、パスポートのコピー
の提出を求められることがあります。検問所によってはフリーパスもありました。カシミール地
方を旅行される人はパスポートのコピーを10部程度持っていくと検問所での手続きが簡単に済む
と思います。

  
検問風景です。
11月のイスラマバードの気温は、朝晩で15℃、日中で25℃程度。標高2500m程度のフンザ
では朝晩5℃、日中で20℃程度でした。フンザ観光1日目の2つ目(1-2)に続きます。

パキスタン一般観光(非鉄)
 画像:1-1=, 1-2=, 1-3=, 1-4=,1-5=, 1-6=, 1-7=, 1-8=,1-9=,
    1-10=,1-11=,1-12=,1-13=,1-14=,1-15=,1-16=,1-17=,1-18=,
    1-19=,1-20=,1-21=,1-22=,1-23=,1-24=,1-25=,1-26=,1-27=
 ビデオ:
  その1:1=, 2=

  この前は、パキスタン チャンガマンガ森林鉄道(1-1= )です。
  この次は、シリア GHR-DHP線 (1-1=)です。 

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